お墓と宗派の関係性

仏事は信仰する宗派による

仏事は信仰する宗派による

仏事は信仰する宗派による お墓を建てた時には開眼供養の仏事を行います。開眼供養とは仏像を新しく求めたり、お墓を新しくしたときなど、僧侶から読経をしてもらいそれらに魂を宿らせる儀式のことで、これを行うまではまだ仏像ではなくお墓でもないわけで、ただの彫刻あるいは石を建てただけの存在で、この儀式を経てはじめて本来の存在としての機能をしてくれるようになるのです。
この儀式は自分の信仰する宗派の僧侶によって行われるのが望ましく、すでに菩提寺があれば菩提時の住職にお願いすることになります。信仰する宗派の寺院が近くにないとか、どこがよいのかわからない場合には、建立をお願いした石材店に教えてもらうこともできます。
そうした方がよい理由の一つは、お墓との関係はこの先もずっと続くもので、納骨から年忌法要等この前で行われる仏事がいろいろとあるからです。その都度僧侶の力をお借りするわけですから、一定の決まった方との関係があれば、わからないことを尋ねたり、教えてもらったりすることで何かとよいことがたくさん得られます。

お墓の意味と宗派による違い~相互理解のために~

お墓の意味と宗派による違い~相互理解のために~ 故人のお墓を建てる上で、何に気を付ける必要があるのでしょうか。宗派によってもいろいろな建て方がありますし、宗教が違えばその形態もいろいろあります。例えば仏教でも、天台宗、真言宗、浄土宗など多くの宗派がありますが、それによってもお墓に刻む文字は異なっています。キリスト教では、メディアでよく十字の墓標を見かけますが、実は十字のものでなくでも構わないのです。イスラム教のものだと、必ずメッカの方を向いていなければならないなど、様々な規定があります。
また埋葬のしかた、お墓に対する考え方もまったく違うのです。仏教、とくに我が国では自分の家のご先祖様を供養するという目的で建てている方も多く、亡くなった人を埋葬する方法は火葬が殆どです。イスラム教では、経典であるコーランより土葬をしなければならないと記されています。これは故人が再びよみがえるという考えが根底にあるからです。これらを理解していくことは、故人を偲んでいくうえで大切なことではないでしょうか。

 

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